アメリカ大統領選からおもうこと

本日は朝から授業がありましたが、その間もちょこちょこスマホをチェックして大統領選速報を見守っていました。

先ほど、Google検索画面にもトランプ氏、当選確実と出ていましたね。

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アメリカの大統領選は「地球代表を決める」みたいな位置付けになっているので、全世界が注目していたのではないかと。

これまでのトランプ氏の過激発言と言われるようなものは幾つかありますが、

  • 日本自動車の輸入に関税かけないとかおかしいじゃん!損してるじゃんアメリカの自動車会社が!

とか

  • 日本にある米軍基地の費用負担を日本が全額担わないと撤退します!

とかが記憶に新しいかなと。

 

実際、自動車に関税がかかることとなれば、日本企業はより品質面で他社を圧倒するような製品・サービスを作り上げる必要があるし、今の北朝鮮の脅威から身を守るために米軍基地負担を全額することになれば、現時点で日本の抱えている借金問題がより強烈に膨れ上がりそう。

しかも選挙中に速報でなんども取り上げられていた日経平均-1000円、円相場の急騰から、輸出不利な状況になってしまった日本の今の現状ではかなり厳しくなってきた。

やっと企業がglobalizationの観点から海外出店(特に飲食店とか活発ですよね)し始めているところには大きな打撃かも。

 

さらに言えば、現段階でトランプ氏の発言から「アメリカが日本によって不利な状況に追い込まれている」と認識されてしまえば、ポピュリズム的に流される大衆が増え、反日思考が醸成されていってしまうのではないかという懸念もある。

*これはもしかしたらオーバーかもしれないけど、可能性はなくはない

 

「アメリカの不動産王」と呼ばれるトランプ氏だからこその経済政策は確かに魅力的な部分が多くなるかもしれないが、それは誰から見た視点なのかということもかなり大きな問題。

実際、日本からすれば上記に挙げた2点(自動車の関税と米軍基地問題)については費用負担などの面からマイナス作用が発生するが、アメリカからすれば万々歳。

これがトランプ氏が主張している「アメリカ人さえ良ければ良い」という考え方に基づいたもの。

移民政策なども、低所得者層のアメリカ国民が仕事に就けないという問題から発生している主張。

これは、移民にとっては拠り所がなくなってしまう非常に由々しき事態。

 

今回の選挙は、以前イギリスのEU脱退の投票の際にも国民、他多くの世界中の人々が「脱退しないだろう」と思っていたのに脱退が勝利した時と同じような感覚を覚える。

メディアにも報道されているような「隠れ層」が多く、「熟考した上での期待」ではなく、「なんとなくの期待」が生んだ結果とも取れるし、意図的に彼らが表明しなかったとも取れる。

どちらが良いのかは議論する問題ではないかとは思うが、今後の日本の選挙においても自分の考えをしっかりと発信する、その上で対立派と国民が自分たちで意見交換をし、議論をし、それぞれの主張をしっかりと理解するような機会・主体的行動がすごく大事に思えてくる。

日本も選挙権が18歳になり、より国民が政治について考える機会が増えそう。